2017年6月08日

  • 録音時、気をつけたいのがリップノイズです。
    いろいろな方の朗読作品やVoiceSampleを聞くと、リップノイズの多い人と全くない人がいます。
    多い人は、台詞やナレーションにかぶって、ぺたぺた音が全編に出ます。
    一方、出ない人はほとんど出ません。

    リップノイズには幾つか種類があります。
    リップの文字通り、口唇から出るノイズ。
    これは、唇を開いたり閉じたりする時に出る、ペタペタした音です。
    次が、舌と口蓋とで鳴る音です。クチャクチャ、ぺちゃぺちゃした音。

    これらは、滑舌練習をしっかりすれば、ほとんど気にならなくなります。
    また、口の中が粘ついていると出やすいので、水分を含むなどでよくなります。

    問題は、軟口蓋が鳴る音です。
    鼾と同じ音なので、語りや台詞にかぶると、気になって内容に集中できません。
    ピタピタ、ピッピッ ピチピチ、ペッタンペッタンと鳴る人もいます。
    癖になっている人は、喋り出し、あるいは、喋り終わりに必ず出ます。

    この癖を直しましょう。
    呼吸と口の開け方をよくすれば音はなくなります。

    ふだんから口を開けっ放しの人は要注意です。

    リップノイズは、聞いていて気持ちの良いものではありません。
    編集する人の手を煩わせることにもなりかねません。

    一時期私もリップで悩みました。
    どうしても音が鳴ってしまうので、ヘッドフォンで自分の声を聞くのが怖くなった時期もあります。

    資料室を確認して下さい。